競馬ファンにとって衝撃的なニュースとなったのが、お笑い芸人のインスタントジョンソン・じゃいが数千万円もの追徴課税を受けることになった件です。
そもそも、じゃいはギャンブルに非常に強く競馬でも大当たりを連発していました。
実際にギャンブルで稼いだお金で家を購入したことも明かしています。
そんな彼が、この度なんと追徴課税を受けることになったわけです。
今日はギャンブルファンの多くが注目しているこのニュースを深掘りしていきます!
インスタントジョンソン・じゃいの言い分とは?
馬券払戻金に対する数千万円の追徴課税を受けているインスタントジョンソンのじゃいは、競馬関係の仕事が非常に多いこともあり「馬券の購入は経費で認められる」と判断していたそうです。
7年ほど前から払戻金を雑所得として申告していましたが、結局5年分の追徴課税を受けることに…。
じゃいとしては、
- 馬券の売上の10%は国庫納付金になる
- その上で払戻金への課税は二重課税となる
と訴えています。
裁判への意欲も
追徴課税額が数千万円と大きいため、彼は国税不服審判所に対し不服申し立てを行いました。
また、弁護士費用の寄付を募っており、6月18日現在で約400万円集まっているとのことです。
引用:「じゃいちゅ〜ぶ」より
今回の件については、彼のYouTubeチャンネルである「じゃいちゅ~ぶ」にて本人が詳しく語っています。
今後の動きに注目している方は是非チェックしてみて下さい。
【税金問題】競馬と宝くじの違いは?
今回の件で浮き彫りになったことは、ギャンブルによって税金に関する制度や考え方が違う、という点です。
競馬については近年になって判例・裁判例が出ており、「馬券購入の態様や利益発生の状況等」に応じて外れ馬券の購入金が経費として認められるかどうかが決定します。
一方の宝くじは、当選金に直接税金がかかることはありませんよね。
1億円当たろうが10億円当たろうが、1円も税金を収める必要はありません。
胴元の取り分が違う
還元率を見ると、宝くじは50%弱・競馬は約75%とされています。
日本で認められているギャンブルの還元率は公営競技(競馬、競輪、オートレース、競艇)が約75%、宝くじが約45%、サッカーくじが約50%、パチンコが約85%です。
引用:東洋経済 ONLINE
例えば宝くじが100億円売れた場合、当選者に還元されるのは50億円以下ということになります。
胴元の取り分が他のギャンブルより圧倒的に大きくなるわけですが、公共事業等の名目で総売上の約36%が各自治体に分配されているため、バランスが取れているとも言えます。
一方の競馬は、胴元の取り分が宝くじに比べ約25%と少ないです。
したがって、当たった人に対して還元される比率が高くなると、課税基準に厳しいルールが適用される傾向にある、という理屈になっているようです。
競馬の還元率を宝くじと同等にすると…?
仮に競馬の還元率を宝くじと同等にすると、理論上は馬券の払戻金も無税にできそうですよね。
しかし問題はそんなに単純ではありません。
還元率をさらに低くすると、当然馬券のオッズ(倍率)も著しく下がります。
胴元の取り分がより多くなりますからね。
実際に以下のような意見も出てきています。
- 「競馬の払戻金が非課税になったら還元率が宝くじみたいに50%くらいになるよ。前の75%の方が良かったなって後悔するんだろうね。」
- 「今年のダービーでドウデュースの単勝4.2倍が2.6倍しかつかなくなる計算になる。」
馬券が外れるのは日常茶飯事ですから、長い目で見れば現在の還元率75%でもほとんどの方が損しているでしょう。
その状態からさらに還元率も下がったら競馬人口は確実に減る、と考えるのは私だけではないはずです。
じゃいさんの動向は引き続きチェックしていきたいですが、「競馬は二重課税だから払戻金を無課税にしよう」あるいは「外れ馬券の購入金はすべて経費として認めよう」というルールが無条件で適用されると、競馬開催の存続自体が難しくなるでしょう。
「非課税」宝くじの魅力のひとつ
残念ながら、馬券払戻金に税金がかかるケースは非常に多いです。
今は数千万円級の大きな利益を出している方が狙い撃ちされているだけにとどまっていますが、いつどこで国税が動き出すかは分からないのです。
一攫千金のためにギャンブルをしている方にとって、当たった後の税金のことまで考えて不安な気持ちを抱いたまま予想するのはまったく楽しくないでしょう。
かといって非課税の宝くじはというと、当選率の低さが大問題です。
そもそも当たってお金が入ってきて初めて問題になるのか税金ですからね。
例えば1等の当選率は、数百万分の1や1,000万分の1の確率しかありません。
賞金が億単位になるので仕方ない部分もありますが、競馬で万馬券を当てるよりも至難の業であることには間違いありません。
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